砺波市の人口は、平成17年の49,429人をピークに減少傾向で推移し、令和5年3月末で47,236人となりました。また、同月末で65歳以上の人口14,339人となり、高齢化率は30.4%となりました。
未だ終息に至らぬ新型コロナウイルス感染症は、年度末頃には一定の落ち着きを示したものの、雇用情勢をはじめ社会経済活動は大きな影響を残し、年度全体としては、シルバー人材センター事業にも少なからぬ影響を与えました。
当シルバー人材センターの令和4年度の事業実績は、前年度と比較して、受託事業の契約額は18.3%の減額、派遣事業の契約金額は273.3%の増額となり、合計額では2.8%の増額となりましたが、新型コロナウイルス感染が蔓延する前の令和元年度の事業実績の合計額と比較すると2.9%の減額となっております。
そのような中で、節目となる設立40周年記念事業を開催したほか、会員数の減少対策として、会員紹介に重点をおいたポイントカード制度や新聞折込みチラシなどを継続するとともに、ハローワーク砺波での出張相談会を開催するなど、会員数の拡大に努めてまいりましたが、会員数は9人減少することになりました。
令和4年度の主な事業の概要を報告いたします。
事業実績を前年度と比較すると、受注件数は4,582件で257件の減少、就業実人員は49人減少し、就業延人数としては32,757人で8,273人の減、会員への配分金は38,361千円減少して142,656千円となりました。また、材料費、事務費を含めた契約金額の合計額は、190,366千円であり、42,699千円の減少となりました。
(件・人・%・千円) | 令和4年度 | 前 年 度 | 前年度対比 | |
増 減 | 比 率 | |||
受 注 件 数 | 4,582 | 4,839 | ▲257 | ▲5.3 |
就業実人員 | 333 | 382 | ▲49 | ▲12.8 |
就業延人員 | 32,757 | 41,030 | ▲8,273 | ▲20.2 |
就 業 率 | 82.4 | 92.5 | ▲10.1 | ▲10.9 |
配 分 金 | 142,656 | 181,017 | ▲38,361 | ▲21.2 |
契 約 金 額 | 190,366 | 233,065 | ▲42,699 | ▲18.3 |
事業実績を前年度と比較すると、受注件数は99件で48件の増加、就業実人員では59人増加し就業延人員は10,357人でと7,998人の増加、会員への賃金は39,130千円増加して53,046千円、手数料は4,984千円増の6,791千円となりました。
また、契約金額の合計額は、68,099千円であり、49,859千円の増額となりました。
(件・人・%・千円) | 令和3年度 | 前 年 度 | 前年度対比 | |
増 減 | 比 率 | |||
受 注 件 数 | 99 | 51 | 48 | 94.1 |
就業実人員 | 145 | 86 | 59 | 68.6 |
就業延人員 | 10,357 | 2,359 | 7,998 | 339.0 |
就 業 率 | 35.9 | 20.8 | 15.1 | 72.6 |
賃 金 | 53,046 | 13,916 | 39,130 | 281.2 |
手 数 料 | 6,791 | 1,807 | 4,984 | 275.8 |
契 約 金 額 | 68,099 | 18,240 | 49,859 | 273.3 |
受託事業と派遣事業をあわせた契約金額の合計額は、258,465千円となり、令和3年度の合計額251,305千円と比較して2.8%増の7,160千円の増額、令和2年度の合計額243,800千円と比較すると6.0%増の14,665千円の増額となっています。
また、受託事業と派遣事業をあわせた就業実人員は391人であり、就業率は96.8%でした。
会員数は、年度当初413人でありましたが、年度内の入会者は43人と前年度の入会者45人に対して減となり、また退会者が52人であったことから、令和4年度末現在で404人となり、9人の減少となりました。
また、市内60歳以上の人口に対する会員の割合、いわゆる祖入会率は2.4%と昨年同率となりました。
- | 前年度末 会員数 |
入会者数 | 退会者数 | 現会員数 | 入会率 |
男 性 | 241 | 28 | 33 | 226 | 3.1% |
女 性 | 172 | 15 | 19 | 168 | 1.8% |
合 計 | 413 | 43 | 52 | 404 | 2.4% |
- | 総数 | 64歳以下 | 65歳〜69歳 | 70歳〜74歳 | 75歳〜79歳 | 80歳以上 | 平均年齢 |
男 性 | 236 | 1 | 31 | 81 | 86 | 37 | 75.2 |
女 性 | 168 | 3 | 21 | 52 | 55 | 37 | 75.6 |
合 計 | 404 | 4 | 52 | 133 | 141 | 74 | 75.3 |
比率(%) | 100.0 | 1.0 | 12.9 | 32.9 | 34.9 | 18.3 | - |
(1) 年2回のシルバーだより『ふれあい』及び毎月 『事務局だより』を発行する
とともに、市の『広報となみ』の掲載を年4回実施しました。
更に、ホームページで随時情報を更新して普及啓発に努めました。
(2) 市福祉健康大会や市老人クラブ大会などで理事及び職員による啓発活動を行い
ました。
(3) 砺波チューリップ公園、庄東センター、庄川河川敷公園(庄川清流パーク)の
清掃ボランティア活動を通じて社会貢献するとともに、シルバー人材センターの
PRにも努めました。
(参加者119名)
会員の就業の場を確保するため、公共機関に働きかけるとともに、新聞の折込チラシの配布(年5回)などにより就業開拓に努めました。
安全適正就業を推進するため、安全・適正就業推進委員会を開催しました。
また、事故件数の抑制、安全の徹底を図るため、刈払機・チェンソーの取扱い講習会及び委員・職員による就現場の巡視を定期的に実施し、安全点検の徹底を周知するとともに、ヒヤリ・ハット体験事例を募集し、事務局だより等で事故防止や安全就業の啓発に努めました。
新規会員の加入を促進するため、紹介者カードによる運動を継続するとともに、チラシの新聞折り込みを5回実施し、毎月2回定期的に新入会員説明会を開催しました。
(出席者70名・うち紹介による入会9名)
更に、ハローワーク砺波及び小矢部出張所での出張相談会を月1回実施しました。
(相談者12名)
また、未就業会員等を対象として就業相談会を年5回開催し、会員の就業機会の確保に努めました。
(出席者8名)
高齢や体力的、健康状態等の理由により就業が困難な会員が、ボランティア活動への参加、各種研修及び講習会の受講、互助会や趣味の活動及び役員などセンター事業への支援、協力等を通じ、生きがいの充実と社会参加活動を推進するため、ゴールド会員の拡大に努めました。(ゴールド会員4名)
また、夫婦等同一世帯の会員のいずれかの会費を減額する制度を周知し、新たに1組が夫婦会員となりました。(夫婦会員19組)
新規会員の拡大及び各種講習会並びに行事の参加向上を図るため、新規会員の紹介、各種行事への参加にポイントを付与するポイントカード制度を令和元年度から実施しています。
(15ポイント達成者 実人数29名、延べ人数40名)
独自事業として、食用油の廃油を再利用した手作り石鹸を作成し、道の駅、四季彩館、シルバー人材センター事務所で販売しました。
また、会員が栽培した家庭菜園の野菜、果物、自宅の遊休品、手作り品などを販売することで、会員相互及び市民との交流の輪を広げ、広く普及啓発を行うとともに、会員拡大に資するため、会員が主体となって行う「馴染みふれあい店」を実施しました。
(開催日 毎週火曜日、冬期間は主に第2・第4火曜日、実施回数42回、参加会員 実人数39名 延べ人数379名)
砺波市が取り組む空き家対策の一環として、空き家・空き地の適正管理を図るため、遠方に住む所有者に代わり定期的に訪問し、目視で状態を点検したうえ、その結果を報告書にして所有者に送るサービス「シルバー空き家サポーター事業」を引き続き実施しました。(受託件数 16件)
高年齢者の雇用ニーズ及び企業における高年齢労働者の確保とシルバー人材センターでの就業を促進するため、ハローワーク、県シルバー人材センター連合会と連携を密にし、技能講習会〔剪定・施設清掃・家事援助)の開催に協力しました。(参加者8名)
会員参加の技能向上のための講習会を実施しました。
- | 講習・研修内容 | 開催日 | 場 所 | 参加人数 |
1 | 交通安全体験講習会 | 1月20日 | 砺波自動車学校 | 13人 |
2 | 刈払機取扱い講習会 チェンソー取扱い講習会 |
3月29日 | 砺波農村環境 改善センター |
52人 22人 |
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